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事業報告
​子どもの詩教室再開 2021年11月26日、12月10日
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 コロナ禍でしばらく延期となっていた「子ども詩の教室」がようやく再開された。
今回は、福井市の円山文化振興会、円山公民館、大東中学校が主催、福井県詩人懇話会が協力という形式。
 詩の教室としての「授業」は11月26日、12月10日の5、6限目に2年1~5組、160人余りの生徒を対象に実施された。
詩人懇話会の渡辺本爾代表、佐野周一副代表、黒田不二夫、龍野篤朗、有田幸代、西畠良平の各幹事、神内八重、青山雨子各会員の8人が講師を務めた。
1日目は大東中校歌の作曲者で地元に暮らした詩人則武三雄さんの業績と作品から、現代詩の在り方を学んだ。2日目の授業では、生徒たちが実際に詩を創作した。
優秀作品は表彰するとともに、詩人懇話会報や福井新聞の「花まるポエム」などでも発表する。

 

2021ふくい詩祭のご報告 2021年11月20日開催
第43回会員の詩書を語る会&詩のよもやま話のご報告  2021年12月11日

 中日詩人会と福井県詩人懇話会が共催する、43回目の「会員の詩書を語る会」と「詩のよもやま話」が12月11日(土)に福井市の県教育センター大ホールで開かれた。今回は、コロナ禍でいろいろな集会がなかなか開けなかったことから「会員の詩書語る会」と「詩のよもやま話」を初めて合同で開催。詩人懇話会会員ら30名あまりが出席して開かれた。
 はじめに県詩人懇話会の渡辺本爾代表と中日詩人会の古賀大助事務局長が開会のあいさつした後、「会員の詩書を語る会」を開き、今回は該当期間中に会員の新刊詩書がなかったことから、「中日詩人会詩話会例会作品」として中日新聞夕刊に掲載された詩人懇話会員の自作詩朗読があった。
龍野篤朗さんが「榾木」、有田幸代さんが「尻尾」を朗読し、欠席した鈴木天也さんの「魚釣り」は金田久璋さんが代読。その後、個人詩誌「野行き」を発表の場として刊行し続けている有田幸代さんがその中から何編かの詩を紹介し、それらについて黒田不二夫さんがインタビューした。
 この後、第二部の「詩のよもやま話」に入り、金田久璋さんが講話者として「太宰治の『魚服記』と三島由紀夫の逸話」をテーマに話をした。金田さんは、自分の専門学術分野である民俗学の立場から二人の小説家の話を「詩のよもやま話」として取り上げた理由を挙げ、津軽の山中で炭焼きと茶店を営んでいた父娘がタブーを犯す太宰治の短編小説「魚服記」と三島由紀夫の関連について話を広げた。
 終わりには、中日詩人会の古賀事務局長が、このイベントについての講評を述べ、最後は詩人懇話会の佐野周一副代表が閉会のあいさつをした。

 

 福井県詩人懇話会が主催する年間で最も大きな現代詩のイベント「ふくい詩祭」が11月20日(土)に福井市の県教育センター大ホールで、会員や県内の現代詩愛好者らが参加して開かれた。
 渡辺本爾代表が「本年のテーマは『現代の同人誌の状況』です」と開会あいさつして、会員による自作詩朗読があり、刑部あき子さんが「行く秋」、中林千代子さんが「ようこそ我が家へ」、川嶋悦子さんが「十戒」と、それぞれの詩を読み上げ、ひと言その作品や詩作への思いを語った。
 その後、「県内の同人誌の現在」をテーマにしたシンポジウムを開催。龍野篤朗会員をコーディネーターに、「木立ち」から今村秀子、「水脈」から笠原仙一、「青魚」から千葉晃弘、「果実」から黒田不二夫、「角」から金田久璋、「縄文」から山本絹江の、県内各同人誌の同人各氏が登壇し、パネリストとして意見を交換した。
 あらかじめ、各誌の発行概要や特色・個性、合評や指導などの運営、現在抱える問題点などを文書で出し合い、会場にも配布して、各同人誌が「目指すもの」「問題点」などの本題にズバリと入る熱い意見が交わされた。
 休憩をはさんで、このシンポジウムの内容も含み込んだ形で、中央の詩誌「現代詩手帖」で昨年一年間全国の同人詩誌を批評する「詩誌月評」を担当した、本県出身の「H氏賞」受賞詩人、中島悦子氏が基調講演。「全国の現代詩の現在」をテーマに、各詩誌の全国的な傾向や今後の動静などを分析し、福井県内の詩誌状況にも言及する貴重な講演を行った。

 

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